デビッド・ボーマン(David Bowman)
人物解説[]
ディスカバリー号の基幹クルー、肩書は船長である。学問好きであり、実際にも学生生活が長かったが、他方、「専門ばか」になることを頑なに拒否する性格のようだ。一般宇宙飛行学の修士号を取得している(小説2001では博士となっている)。独身(2010年の ベティは元恋人であって元妻ではない)。デイブの性格を一言でいうと 「沈着冷静」 であるが、より感覚的にいえば「冷たい男」となる。そして、この性格は家族の不慮の死が原因で形づくられたものらしい。
父親をシャトルの事故で、兄のロバート・ボーマン (ボビー) を潜水事故でなくしているのだ。あとに残されたデビット・ボーマンと母のジェシー・ボーマン。しかし二人の間に家族的なきずなはもはやないのである。帰還できる保証のないディスカバリー号の長旅にはまさに「おあつらえ向き」の人物だった。